僕は10年間少林寺拳法をしていました。高校生のとき、同志社大学での練習会に参加しました。演武をしている姿がとてもかっこよくて、この人たちと一緒に少林寺拳法がしたくて、第一志望の欄にいつも同志社大学を書いていました。
高3になると、本格的に進路を決めていく段階に入ってきて、学部選択をしなければいけなくなります。
僕は小さい頃から漫画を読むのが好きで、小学三年生のときから漫画家になるのが夢でした。ずっと漫画を描いていて、高校生になったら本格的に賞に応募しようと考えていました。
ですが、高校受験を期に漫画を描く時間が減っていき、意欲も薄れてきてしまいました。 それから3年経って改めて自分の好きなことを進路にしようと考えたところ、やっぱり漫画に関わることがしたいと思って、社会学部のメディア学科を志望しました。
それから11月まで受験勉強を続けていましたが、その時期は出願が近づいていて学部決定の最終段階に入ります。この時期は過去問演習真っただ中で、ひたすら同志社の問題を解いていて、自分の点数と合格最低点の差にメンタルがえぐられていました。
そこで僕が出願決定で迷ったのは、大学を取るのか、学部を取るのかです。
同志社大学は全学部日程と学部個別日程があります。全学部日程は比較的合格最低点が高くなる問題傾向にあるので、全学部はメディアではなく、違う学部に出しました。 学部個別でメディアに出そうとしていましたが、現状の点数と最低点のギャップに悩んでいました。メディアは2020年度で最低点が400点近くあって、こんな点数自分にとれるのか不安な状態でした。
最終的に僕が選んだのは、大学でした。メディアではなく、違う学科に出願をして、その学科に合格することができました。とてもうれしかったですが、もしメディアに出していたら受かっていたのにな、という後悔が出てきました。
最終的にどの学部に入学するのか、迷った挙句、受かると思っていなかった商学部に進学することに決めました。
商学部に進学して、もう半年たって、商学部ならではの経営学やマーケティングを学んだり、同じ学部の友達と出会えたことを考えると今は後悔はないです。
ですが、合格発表当時は、メディアに出していたら、もっと自分の力を信じていたら、と毎日考えていました。
受験生の皆は今、自分の点数と合格最低点との差に苦しんでいると思います。
出願の際にも、第一志望をあきらめて違うところに出願しようか迷っているかもしれませんが、出願決定から本番までまだ時間があります。その間に積み重ねてきた力はとても大きなものになります。受験生にとって、今は苦しい時期にはなりますが、そのときこそ、今まで自分が積み重ねてきた問題集や受講テキストや、消費した紙の量をみて、不安を自信に変えてください。
やらない後悔より、やって後悔
僕はこの言葉の意味を身をもって知りました。
受験生を終えたとき、自分が納得できる選択をしてください。 諦めたらそこで合格の二文字は完全になくなります。